marketing blog

SAKUSEN TOKYO/堀昌之のマーケティング所感と考察。その他ビジネスもろもろ。

努力は必ず報われるわけじゃないけど、したほうがいいって話。

今日はマーケティングの話ではございません。

タイトルにもあるように「努力」についてです。

 

昨日今日と、facebookのタイムラインを眺めていたら、

「努力は必ず報われる」的な言葉が何件か目に飛び込んできて。

「ん??」って思ったんですよね。

 

努力なんて、必ず報われるわけ無いだろと。

個人的には、競争率とそもそもの才能の問題が、

「報われるか、どうか」に大きく左右すると思います。

なので、「努力は必ず報われる」なんてことは、軽々しく言いたくないです。

 

競争率が激しくなればなるほど、努力が報われない可能性は高くなるし。

そもそも、競争が生じる分野での「才能」が備わっていなければ、努力は報われないし、

努力じゃなくてそれは「無謀」といってもいいのではないかと思うのです。

(例えば、41歳の僕は今からプロサッカー選手になると言って日々努力しても、

プロサッカー選手になれる可能性は0に近いと思います。それを無謀と呼びます。)

 

だからといって、努力しても意味が無い。と言っているわけではありません。ここ大切。

努力は尊いものとか、崇高なものとか、言うつもりは全く無いです。

社会人になれば、学生時代とは違う「金の絡んだ」競争にさらされます。

なので、そこでちゃんと結果を出すためには、

「努力」は必要不可欠なものになってきます。

でも、必要不可欠なものなんだけど、

「報われる」と思って努力しちゃいけないと思うんです。

「努力は報われないことも多けれど、それでも努力する。」ぐらいの割り切りと

覚悟が必要な気がします。

 

僕はこう思います。「努力は報われるとは限らないが、いつか活きるもの」と。

例えば、自分の話。

僕は元々、コピーライターでキャリアをスタートしました。

今から20年ぐらい前のことですね。

まだまだマス広告がめちゃくちゃ元気があったころで。

有名クリエイターの方も沢山いて、

日本にクリエイティブエージェンシーがいくつかできはじめたころです。

 

グラフィック広告の制作プロダクションからキャリアをスタートさせた僕は、

「TCC(東京コピーライターズクラブ)の新人賞」を取ることを目標に、

日々仕事に邁進していました。

非常に若々しく、ピュアな目標なのですが、

とくかくTCCの新人賞を取ることを目標に、努力を始めたわけです。

ところがこれが、結果的に、箸にも棒にもかからないわけですね。

TCCの新人賞どころではなくて、予選すら通過しない。

焦ることに、業界の同年代の人とか、後輩とかがどんどん

TCCの新人賞をとっていくんですよね。

で、結局34歳でクリエイティブの仕事を辞めるまで、

ずっとコピーを書きづつけて、自分なりに「努力」したんですけど、

結果、努力は報われることもなく。TCC新人賞を完全に諦めることにしました。

今、当時を振り返ると、努力の質が悪かったとか、

そもそもキャッチフレーズを書くコピーライターとしての才能がなかったとか、

いろいろなことに思い当たるのですが、

当時は自分なりに「努力」をしていたように思えます。

ですので、努力が報われなかった状態ですね。

いやぁ、まじで、いろいろイヤになりましたね。

なんか目標が達成できないことが、

これほどまでに悔しいものなのかと、当時は結構打ちのめされました。

 

ところがですね。その当時の努力が、実は、今になって非常に生きているのです。

今、僕は、オンライン・オフライン含めた

マーケティング・コミュニケーション活動全体を統合する「プロデューサー」や

「プランニングディレクター」として、仕事をしているんですけど、

コピーライターを生業にしていた頃に身につけた、

ノウハウや経験が非常に生きているんですね。

パソコンのカタログを書きまくった結果得た、「情報の整理能力」。

広告表現物全体のストーリーを書きつづけた経験から得た、「シナリオ構築能力」。

などなど、デジタルを含めた現代のマーケティングプロデュースに

必要な力を当時の努力によって、

得ることができたのかなと思っています。

今、カタチを変えて、その「チカラ」をちょっとづつではありますが、

発揮できているのかなと思うところがあります。

 

なので、僕はこう思うわけです。

「努力は必ず報われる」なんてことを、期待して努力するのは辞めたほうがよくて。

 

「努力は報われるとは限らないけれど、いつかそれが活かされるときが来る」と信じて

努力をし続ければいいんじゃないかなと。そんな風に考えて、

特に若い人には進んでいただきたいなと思うわけであります。

 

おしまい。

 

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